【登場人物】
でんりょクラゲ:電力自由化が好き
でんりょクラゲ父:電力自由化が大好き
電太くん:これから電力会社を変えようと頑張っている、ただの少年
今回の目次
多過ぎる電力会社!数百から比較?
うーん…。これか?いやいや、こっちか?
電太くん、どうしたんだい?
電力会社を変えようと思って色々な会社からパンフレットを集めたんだけと、沢山あってどれを選んだらいいかわからないんだ。
電太くん、今日本に電力会社はどのくらいあるか知ってるかい?
50社くらいかな?
ぶぶー!!、正解は約350社。しかも、これからもっと増えるよ。
ひょえー!!そんなに多いの?
とてもじゃないけど全部は比べられないなぁ。
電太くん、慌てることはないよ。これからじっくりと教えてあげるから大丈夫さっ。
*今回、登場してくる『大手電力会社』とは会社の規模であって、東京電力や関西電力のことではないよ*
電力会社は大きく分けると4つに分かれる
まずは、電力会社にはどんな種類があるのか教えてあげるね。
電太くんが知ってる電力会社を言ってごらん。
うーんと、関西電力、東京電力、中部電力、あとテレビでコマーシャルしているauでんき、大阪ガス、あと昭和シェルとかかな…。
日本テクノやエネットも有名だね。
二人ともありかとう。色々出てきたけどそれぞれ電力会社は似ているようで似ていないところ多いんだ。
一般に電力会社と言っても色々種類がある。
電力会社は大きく。
- 一般電力事業者
- 発電事業者
- 送配電事業者
- 小売電力事業者
と、4つに分けられる。
一般電力事業者は、関西電力とかの電力自由化前に電気を販売していた電力会社の事を言うよ。そして発電事業者は、その名の通り電気を作る(発電)ことを専門に行っている会社のことだ。
電気の工場みたいなイメージだね。
送配電事業者は、電気をみんなの家に安全に届けるための送電線・配電線の保守や電力メーターの検針を行う、いわば電気の運送屋だね。
そして最後に、電太くんが今一生懸命選んでいるのが『小売電力事業者』ってわけさ。ここは発電事業者などから電気を購入して一般ユーザーに小売りする、いわば電気の商店だね。
ふーん、複雑に分かれているんだね。
ある意味、電気も普通の商品と同じように取引がされるようになったのが「電力自由化」の大きな特徴ってわけさっ。
僕たちが選ぶ、小売り電力事業者について!
まぁ、複雑な話はさておき、電太くんや一般の消費者が直接やりとりをする小売電力事業者についてもう少し細かく見ていこう。
でんりょくらげ、小売電力事業者にはどんな種類があるか説明してくれないか?
はーい!小売電気事業者には色々な分け方があるのだけれど、大きく分けると大手の会社か中小の会社になるね。
成り立ちで分けると、まずは電力の小売を専門で行っている会社、元々ガスや石油などのエネルギーを売っているところが電力小売りに参入した会社、通信会社や鉄道会社が始めた会社、商社が始めた会社、それに自治体が始めた会社なんかもあるよ。
ここでは比較的大きな電力会社を『大手電力会社』として見ていくよ。
また、さらに今回は主に大手電力会社の中でどれを選んでいこうか?というお話だ。前提を「中小の会社」ではなく「大手の会社」としたのはそれだけ大手の方がお得だからさっ!
まっそこら辺は後々話すとしようか。
うんうん、今回は大手電力会社についてなんだね。
そしてちょっと話が逸れるけど、どうして携帯電話の会社なんかが電気を売るようになったの?
それはね、携帯電話を契約しているお客様に対して、電気を含めた色々なサービスを提供することで、簡単に他の携帯会社に乗り換えないようにしているんだ。
電気だけで儲けようとしているわけではないのだよ。
ふーん、みんな頑張っているんだね。
電力会社の選び方を伝授
さて、電太くんが選ぶとしたらどんな会社を選ぶかい?
やっぱり、大きい会社で電気代の安いところがお得だよね!!
そうだね。先ほど言った通り、中小ではなく大手電力会社を選ぶのは非常に良いと思うよ。(現段階において)
でもね、実はそう簡単な話じゃないんだ。
そうなんだ、ここでいう”お得“を考えた場合、ただ単純に電力単価の比較だけでは決めらないんだ。電気料金の単価は、どこも似たり寄ったりで、はっきり安いところってなかなか無いんだよ。
じゃあ、どう選んだらいいのさぁ?
大手電力会社を選ぶことのメリット
よし、ここで一旦大手の電力会社に申し込んだ場合のメリットを考えてみようか。
大手の電力会社の中には、元々の電力会社と、ガス会社が設立した電力会社、石油会社のもの、通信会社のもの、鉄道会社のものなどがあるよ。
大手の電力会社のいいところは、まず電気と合わせて様々なサービスを提供しているところが多い点だね。
ガス会社の電気であれば、電気とガスのセットの販売でお得感を出しているところが多いし、石油会社系であれば、ガソリンの割引をしているところが多い。
携帯会社であれば、携帯料金をお得にしているよね。
それと、一般的に営業エリアが広い分、引っ越しする場合もその電力会社の契約し続けたまま引っ越し手続きができる点があるね。
あと、分からないことがあった場合に、停電したとき問い合わせ先のコールセンターがキチンとしているところも安心だね。これが大手のメリットさっ!
ライフスタイルによって選ぶ
どの会社が一番お得かと考えた場合、それぞれの家庭の電気の使い方や、電化製品の種類・数、そしてライフスタイルによって一番適した会社が違ってくるんだ。
例えば、自動車に良く乗る家庭であれば、ガソリンの割引サービスをしているところがいい。そうすると昭和シェル石油か、関東であればENEOSでんきとかがベストだね。
また自宅で商店を営んでいるところであれば、業務用のエアコンの電気に対応した東燃ゼネラルとかが最適じゃないだろうか。
また、これは個人的にだけど、特にそういうことは考えずに電気代が安いところがいいというならENEOSでんきがおすすめだよ。
▶︎▶︎参考記事:[体験談] 東京電力からENEOSでんきに乗り換えてみた!
電力会社を選ぶ際の注意点
ただ、電力会社を選ぶのに注意することがあるよ。
一つは電力会社のエリアを確認すること、電力会社によって供給しているエリアが違うから、自分のお家に電気を供給してくれるか確認が必要だね。
二つ目は今の電気の契約で新しい電力会社と契約できるかの確認も必要だ。電力会社の中には、余りに電気の使用が少ない場合、申込を受け付けてもらえないところもある。
また、エコキュートや深夜電気温水器などを使っている家庭の場合、申込ができない場合もあるんだ。
そして見逃してはならないところは、会社によって様々なポイントが付くことがあるんだ。
例えば東京電力は電気代でTポイントが付与されるようになったし、東急パワーサプライでは、東急百貨店で使えるTOKYU ポイントが付くんだ。
最近では、各電力会社の電気料金やサービスを比較できるサイトが色々できているのでそれを活用するのも手だよね。
まとめ:大手電力会社は比較的安心!かつお得
へぇ〜。大手の電力会社ってお得なところばかりじゃないか。デメリットについては全く述べられていないんだけど、そこんとこはどうなの?
ん〜。正直、電力自由化が始まったばかりである「今」において中小を選ぶことのメリットはほぼないよ。つまり大手を選ぶことのデメリットもほぼないと言えるね。
ただ、時間が進むにつれ中小企業の方が大手よりも価格を下げてくると思われる。だとすると価格という部分で大手がダメという時がくるかもね。
でんりょクラゲの言う通りだな。正直、今のところ大手電力会社を選べばいいよ思うぞ。そして、大手の中からどれが良いか選んでいくんだ。
そういうことね。・・・うーん・・・・・・・・。
あれ、電太くん。これだけ言ったのにまた悩んでるの?
いやさぁ。電気を申し込むとゲーム機がもらえる電力会社を探しているんだけど、なかなか見つからなくて…。
はははっ。それはちょっと難しそうだね。苦笑