でんりょクラゲ:フリー電力星からやってきたクラゲ。好きな暖房はエアコン
でんりょクラゲ父:でんりょクラゲの父。好きな暖房はこたつ
電太くん:地球の小学生。好きな暖房はホットカーペット
今回の目次
冬の暖房、付けすぎてない?
最近寒くなってきたなぁ、こんな日は、暖房をつけて、こたつに入ってあったまろうっと。あっ、ホットカーペットもつけておこうかなぁ。
ちょっとちょっと、電太くん!そんなに何もかもつけてたら電気代がもったいないよ!寒いのはわかるけど、どれか一つで十分でしょ。
そういえばお母さんが、冬になると電気代がかかって大変だって言ってたよ。僕も少しは節約してお母さんを助けてあげないとね。
そうそう、きっとお母さんも喜ぶよ。
じゃあどれか一つにしようと思うんだけど、どれが一番お得なの?
どれが一番……うーん、そういわれるとちゃんとは知らないなぁ。
暖房は高そうなイメージがあるけど、ストーブはどうなんだろう。こたつは?ホットカーペットは?
よし、じゃあみんなで一緒に調べてみようか!
暖房器具の電気代比較
エアコン(暖房)
各メーカーの、基本的なシリーズで比較してみましょう。グレードが上がればその分省エネになるので、エアコンを長時間使うご家庭は本体価格が高くても省エネのシリーズを購入した方が結果的に安く済む場合もあります。
どのメーカーのエアコンも、大体同じくらいの電気料金になります。
8畳用のものだと1時間あたり約17円なので、1日4時間使うとすると、1ヶ月で2,040円ほどになります。
もちろんエアコンは、部屋の温度や、エアコンの設定温度によって消費電力も大きく変わるので、他の暖房器具に比べると、使い方で値段は上下するはずです。
ストーブの分類
次はストーブについて調べてみようよ!
ストーブって言うと、どのストーブのことかな?
えっ?ストーブはストーブでしょ?
うーん、じゃあこれは何だい?
これはストーブだよね、もちろん
なるほど、じゃあこれは?
これも、ストーブだよね?
ふんふん、じゃあこれももちろん?
ストーブ!!!!
よし、わかった。じゃあ簡単に種類分けしてみようか。
今1番最初の写真で見てもらったように、温風を出して温めるものを「ファンヒーター」、2番目や3番目のように熱したヒーターから放射される熱によって温まるものを「遠赤外線ヒーター」っていうよ。
一般的に電気ストーブっていうと、遠赤外線ヒーターをさすことが多いね。
カーボンヒーターやセラミックヒーターはどうなるの?
発熱体の材料によって細かく分類されるんだけど、今回はあんまり分けすぎてもややこしいから、温め方による分類と、電気かガスかの分類だけにしておこうか。
例えば1枚目の写真は石油ファンヒーター、2枚目は石油遠赤外線ヒーター、3枚目が電気遠赤外線ヒーターという具合だね。
なるほど、ストーブなら何でも一緒ってわけでもないんだね。
今回は電気料金の比較だから、電気を利用するストーブを比較してみるよ。
遠赤外線ストーブ(電気)
いわゆる電気ストーブと呼ばれる「遠赤外線ストーブ」を見てみましょう。
遠赤外線ストーブはエアコンのように部屋全体を暖めるものではなく、ピンポイントで人を暖めます。どの商品にも強弱の設定ができるようになっていて、弱だとエアコンの半分程度の消費電力ですが、強にするとエアコンの2倍近く電力を消費します。
1日4時間、一ヶ月使ったとしましょう。弱だと1時間8円、強だと1時間30円ほどなので、月々の電気料金は
弱で960円、強なら3,600円です。
これだけ見るとかなり高いように見えますが、実際の月の電気料金で比べると、一般的に遠赤外線ストーブの方が安くなります。
というのも今回は同じ時間で電気料金を算出しましたが、エアコンは長時間使用することが多く、遠赤外線ストーブは短時間の使用になることが多いからです。
エアコンは部屋全体を暖め続けるのに対し、遠赤外線ストーブは使用者が温まると消されることが多いようです。
また、強と弱とを比べるとその電気料金差は歴然です。
遠赤外線ヒーターを使用するなら、どうしてもというとき以外は弱で使うのが良いでしょう。
ファンヒーター(電気)
次は温風で部屋を暖めるファンヒーターです。使い方はエアコンと似ていますが、広い部屋では暖めきれず、にもかかわらず消費電力はエアコン以上です。
エアコンに比べて気軽に使いやすいイメージのファンヒーターですが、意外と電気料金は高くつきます。エアコンに勝っていることと言えば、本体価格が安いことぐらいです。
エアコンが設置されている部屋でファンヒーターを使うくらいなら、エアコンを使用した方がいいでしょう。
脱衣所や、エアコンの設置されていない部屋で使うなら、手軽で良いかもしれません。ちなみに、エアコンと同じような使い方をして、1日4時間使うと、月の電気料金は約3,900円です。
ホットカーペット
電気カーペットは部屋全体の温度も少しは上がりますが、真冬になると結局エアコンやストーブと一緒に使うことになるので、結果的に月々の電気料金は上がってしまいます。
2畳と3畳とを比べてみると、2畳は1時間当たり10円程度なので、1日に4時間使うとすると、一ヶ月で1,200円。3畳になると1時間当たり約15円なので月に1,800円となります。暖める面積に比例して電気代も高くなります。
電気カーペットを使うのであれば半面だけ暖める機能や省エネ機能が付いているものがほとんどなので、必要な分だけを暖めるということを心掛けてください。
こたつ
こたつはどのメーカーも、1人用は300W、4人用は500W、掘りごたつに置くタイプのものは100Wで統一されており、こたつを出してしまうと動けなくなってしまうという理由からこたつを使わないご家庭も多いですが、テレビを見るときなど、動く必要がないときの暖房としては、優秀と言えます。
家族全体を暖めようと思うと、全員がこたつに入っていないといけないため、エアコンやストーブとの併用になってしまう。
また、1ヶ月の電気料金を見ても、4人用のこたつだと1,620円なのに対し、1人用なら970円なので、一人暮らしに向いている暖房器具なのかもしれません。
まとめ
エアコンは思ったより高くないんだね!
エアコンはもったいないからストーブを使ってたけど、ストーブが高くてびっくりしちゃったよ。
ストーブでも、遠赤外線ヒーターはエアコンとは違った使い方をするし、エアコンだと空気が乾燥するから苦手だって人には向いてるかもしれないね。
ただ、ファンヒーターに関してはエアコンがあるならエアコンを使った方がよさそうだね。
あとは、強と弱とで電気料金が全然違うってことだね、特に二つ以上の暖房をまとめて使うときには気を付けないと電気料金がとんでもないことになっちゃうんだね。
ぼくがこたつに入りながら電気カーペットをつけてエアコンを入れるとお母さんが怒ってたんだけど、やっとその意味が分かったよ!
そうだね、ここに書いているのは、あくまでも参考だ。使い方を気を付ければ節約できるし、逆に高くなってしまうこともあるからね。
よし!じゃあ使うのはとりあえず電気カーペットだけしよーっと。
電太くん1人だから、半面にするのも忘れずにね!